岩船大祭 2013  岩船大祭×若連中 コラボ企画 Special Contents 岩船時間別刊「特集 岩船大祭2011」

特集 岩船大祭

秋空に響く囃子の音色と木遣唄。伝統を受け継ぐ勇壮かつ絢爛豪華な九台のおしゃぎりが岩船の町を練り歩く
岩船大祭

祭礼を終えて・・・

大祭を終えて、今思うこと。

平成25年度 若連中運営委員会 委員長

岸若 頭取 丸山裕樹

 今年も例年通り祭りの季節がやってきて、例年通り祭りを終えました。
何十年、何百年前から、岩船の人達はこれを繰り返してきたのだろうと考える時、諸先輩方々が積み重ねてきた岩船の歴史に頭が下がります。 そしてこれからも絶やすことなく、子の世代、孫の世代へと引き継いでいかなければならない使命に今、我々は直面しています。

 今、岩船は全国的な傾向と同じく少子高齢化の波が押し寄せており、戸数や人口は減少 の一途を辿っています。また、漁師町の祭りといわれながら、実際に漁業従事者は減少しており、会社員がそのほとんどを占めるにいたっています。その会社員も、この圏域における経済が縮小するにつれ、安心して働ける職場が減少しており、生活の基盤を求め、やむなく岩船の地を離れる方も少なくありません。

 祭りの参加者が減少していることについて、各町内の皆様も頭を悩ませていることと思います。そして、現在及び将来を見据え、対策を講じながら運営しているものと思います。 この現実から逃れることは出来ません。各町内だけではなく、岩船全体として考えていかなければならない問題だと思います。その結果、時代の遷り変わりと共に岩船大祭がその姿を変えてきたように、今の時代、これからの時代に合わせた祭りに変えていかなければならないのだと思います。岩船の人たち、大人から子供まで、男性も女性もみんなが楽しめる祭りが“いい祭り” なのではないかと・・・。

 岩船大祭のTV 放映で、「岩船の“おしゃぎり” は全部で9台。その豪華さは、“おしゃぎり“が造られた当時の岩船の繁栄ぶりを示しています。」というナレーションがあります。 当時の繁栄ぶりと今を比べたらどうなのかわかりませんが、岩船の町が祭りを中心に動いていることは変わりません。だからこそ、祭りをどうするかみんなで考えることによって、岩船の町がよりよいものになっていくものと考えます。

 とりとめのない話になってしまいましたが、今年は天気も良く、最高の祭りを楽しむことができました(10年に一度の台風が直撃していたら、「あの年はひんで祭りだった。」 と一生言われ続けるところでした)。これもひとえに若連中運営員会、各若連中、大祭運営関係者他、岩船の皆様方のご協力のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

※今年も、「ともやま」の木遣りで男泣きしてしまいました。あと何年泣けるかな・・・。

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岩船大祭

岩船大祭は石船神社の御祭礼です。
毎年10月18日(宵宮)、19日(本祭)の両日にわたって岩船の町をあげて行われるお祭りです。
航海の安全と大漁、町の繁栄を祈願する港町「岩船」にふさわしく他に例を見ない勇壮で活気に溢れます。
10月19日の本祭には、神輿とともに「おしゃぎり」と呼ばれる九台の屋台が早朝から深夜まで男衆の手によって町中を練り歩きます。
祭礼行列の先頭となるのは「お舟様」と称される朱塗りの船を乗せた岸見寺町のおしゃぎりです。
この「お舟様」は祭礼のシンボルとして篤く敬われています。
この「お舟様」を先頭に列をなす九台のおしゃぎりは、漆、彫刻、金箔が施された見事なまでの豪華絢爛かつ勇壮なもので、おしゃぎり自体の価値も非常に高く、貴重な祭礼であると云えられています。

今年のポスターを飾っている上浜町のおしゃぎりも文政12年(1830年)に制作された大変歴史のあるおしゃぎりです。

今年のお祭りの曳行は上番で執り行われるため、岸見寺町(お舟様)、地蔵町(諏訪大神)、上大町(大黒様)、上町(お神酒錫)、上浜町(武内宿禰)、惣新町(花傘)、下大町(外法様)、下浜町(恵比須様)、横新町(白駒)の順番となります。

近年は若連中により「イベント」と呼ばれるおしゃぎりとおしゃぎりのお囃子の掛け合いや、撒き物などもあり非常に見どころ満載です。

岩船大祭は昭和63年に新潟県無形民俗文化財に指定されました。

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若連中代表の声

今年度祭礼で名誉ある岸見寺若連中の頭取を務めさせていただきます。
幼いころから、「岸若の頭取は祭りで一番えーりゃんせ(偉いんだぞ)」と教えられて育ってきましたが、いざその法被に袖をとおすにあたり、責任の重大さを痛感しています。
また、若連中運営委員長という重責をも担うこととなりましたが、伝統と歴史ある岩船大祭の名を汚さぬよう、そして御魂の宿るお舟様を盛大且つ厳かに運行できるよう努力いたしますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

見どころは、何といっても木遣りです!
朝の第一御旅所招魂社前と、夜のともやま神事であがる本木遣りが最高です!
また、どっとこ木遣りと先太鼓、そして岸見寺屋台お囃子のコラボも格別です!

事故、ケガだけはないように無事終せる事につとめたいと思います。

見どころは
・見送りのライトアップ
・にぎやかな浜回りの様子
是非ご覧ください。

私ども上大町若連中は私が入会した当時の昭和末期とは変化を遂げ、縦社会とはいうものの10代からも楽しめる仕事や学校での関係とは全く異なる独特なまとまりのある団体と思われます。
今日まで大若に携わってきた先輩方の教えにならい、このスタイルを次代に繋ぐべく、そして喜びと安堵の瞬間を思い描きつつこのひと月大祭に臨みたい。
あと自分が楽しむのも大事ですよね。

一番組組長という大役を務めさせていただき祭礼に参加できることを心から嬉しく思います。自分はもちろん組員全員が「今年の祭りはおんもっしぇがった」と言えるように組員みんなで頑張りたいと思います。

各地で災害等が頻発している中で今年も岩船大祭を迎えることが出来ることに感謝したいです。
屠龍会の会長を仰せつかり今年一年、若い衆と町内の皆様に支えられて各行事を行って参りました。皆様への感謝の気持ちを一年の集大成の岩船大祭でしっかりと役目を果たすことでお返ししたいです。また来年以降へ良い形で良き伝統を引き継げるように頑張りたいです。
今年は当宿の中島さんより宿禰様の衣装を新調して頂きました。是非皆様ご覧ください。

本年も歴史と伝統ある岩船大祭を無事迎えることができることを心より感謝しております。
先ずは事故のないよう安全第一におしゃぎりを曳行することを心掛けるとともに、聴かせる・魅せる祭となるよう、また伝統の岩船大祭がより一層魅力のある祭となるよう惣新町若連中一同頑張りたいと思っています。

昔から「聞こば新町」と言われるようにお囃子は惣新町にとっての誇りであり、惣新町を語るうえで欠くことのできない存在です。通しでじっくり聴いていただければ納得いただけるものと自負しています。
近年は、お囃子に合わせて「桜吹雪」を撒き、お飾り「花傘」と見送り「鯉の滝登り」を引き立たせる演出を行っており、お囃子だけではなく、魅せる祭としても力を入れております。
 なお、今年のイベントは、恒例となった石船神社前の大福撒きを皮切りに、岸見寺町・下浜町・上町各おしゃぎりとの木遣り・もみだし・帰り囃子・あんりょう掛けを予定しております。イベントの盛り上がりとともに桜吹雪が乱舞する光景を是非ともご観覧ください。

伝統ある岩船祭りに今年は会長として参加でき光栄に思います。
無事に祭りが終わり、良い祭りだったと言える様にがんばりたいと思います。

夜、0時過ぎ、三須米屋様前にて、下大町・下浜町とのもみだしのかけあいをします。

伝統ある濱若会長という大役を務めさせていただき、光栄に思っています。
今年も「いい祭りだった」と思ってもらえるように、精一杯頑張りたいと思います。

今年の見どころは、きれいにライトアップされた彫刻と新しくなった車輪を、是非ご覧になってください。

横新町誠友会は、若連中創立100周年を迎え、歴史に残る記念の一年となります。引き手の数は少ない分、結束力と活気があります。勇壮な屋台巡行の大取りを務めます。祭り好きの晴れ舞台を是非ご覧ください。


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おしゃぎり

岸見寺町 地蔵町 上大町
岸見寺町のおしゃぎり 地蔵町のおしゃぎり 上大町のおしゃぎり
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
明治29年(1886)
斎藤予斎(岩船)
二層二輪造り
明神丸

岸若(岸見寺町若連中)
岩船岸見寺町区長

製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
大正2年(1913)
島田戈一郎
二層二輪造り
諏訪大神
緞帳
地若(地蔵町若連中)
岩船地蔵町区長

製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
安政4年(1857)
美濃源吉(町内)
二層二輪造り
大黒天
鶴と亀
大若(上大町若連中)
岩船上大町区長

上町 上浜町 惣新町
上町のおしゃぎり 上濱町のおしゃぎり 惣新町のおしゃぎり
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
明治34年(1901)
斎藤寅吉(岩船)
二層二輪造り
お神酒錫
鷹と龍
一番組(上町若連中)
岩船上町区長
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
文政12年(1830)
山脇長兵衛(村上)
二層二輪造り
武内宿禰
宝珠と双龍
屠龍会(上濱町若連中)
岩船上濱町区長
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
嘉永7年(1886)
不明
二層二輪造り
花傘
鯉の滝登り
惣若(惣新町若連中)
岩船縦新町区長
岩船中新町区長
岩船新田町区長

下大町 下浜町 横新町
下大町のおしゃぎり 下濱町のおしゃぎり 横新町のおしゃぎり
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
天保13年(1842)
布施平七(町内)
二層二輪造り
福禄寿
二見ヶ浦の日の出と海老
篤信会(下大町若連中)
岩船下大町区長
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
享和元年(1801)
後藤武兵衛(山北)
二層二輪造り
恵比須
雲と麒麟
濱若(下濱町若連中)
岩船下濱町区長
製作年
製作者
構 造
お飾り
見送り
曳航団体
管理者
昭和62年(1987)
細野実(村上)
二層二輪造り
御神馬

誠友会(横新町若連中)
岩船横新町区長

(C)岩船まつり運営委員会

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交通規制のご案内

岩船大祭交通案内図(PDF) 10月19日の岩船大祭当日は、岩船地区内は大型車両通行止めとなります。
一般車両も交通規制となる場合がありますので、係員・交通誘導員の指示または標識に従って下さい。



交通規制案内図(PDF)を見る

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イベントのご案内

岩船大祭イベント一覧(pdf) 岩船大祭当日の各町内のおしゃぎり、若連中による催し物です。
非常に盛り上がる催しものですので是非ご観覧ください。
尚、時間はあくまでも目安であり、運行状況などにより前後することがありますのでご了承ください。



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各町内の屋台宿(当宿)は以下の通りです。(敬略称)

岸見寺町岩崎 輝夫総新町津島 忍
地蔵町長浜 好美下大町2組
上大町脇川 三衛下濱町東海林 寛
上町村山 昭平横新町齋藤 静夫
上濱町中島 慎一  

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